鬼龍院翔

【ゴールデンボンバー】マキタスポーツさんが「人気曲の構造」を分析

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マキタスポーツさんが最近の音楽業界について語る記事があったのですが、その中にゴールデンボンバーも登場していました(^-^)



この後半部分にゴールデンボンバーが登場します。
とても面白いので全部是非読んでみて下さい(^-^)ゴールデンボンバー部分のみ抜粋↓

「ヴィジュアル系」は一つのビジネスモデル
――ボーカロイド以外に、既存の仕組みから外れたものがあるとすれば?
マキタ:ヴィジュアル系はシーンが出来ていて、閉鎖的ではあるんですけど、必ず越境者が出てきます。例えばゴールデンボンバーなんかもそう。ヴィジュアルシーンの閉鎖性が嫌だから、ヴィジュアル系バンドとはほとんど交わってないんですよね。でもヴィジュアル畑から一応出てきて、芸能界のど真ん中にいった。この感じって、見ていて痛快だなって思うんですよね。彼らの凄さって、鬼龍院翔君がNSCに通っていたエピソードなんかにも顕著に表れていて。お笑い芸人を目指して入学したけど、1年ですっぱりやめているんです。どうも話を聞くと、「お笑いは面白くなかった。お笑い自体の頭打ち感を感じた」とか。そういう「音楽は好きだけど音楽業界はつまらん、でも創作活動は続けたい」って思うやつが、自分たちでシーンを形成して、そこからマーケットを拡大させれるようにならないと、中々面白いことはできないのではないでしょうか。
 かつてのHi-STANDARDがシーンを牽引して作っていったようなことをやらないと、面白いものなんて生まれづらいなって思うんですよね。
 日本の音楽シーンは、もうしばらくアイドル、ジャニーズが制圧していると思います。それは彼ら、彼女らが「お客様本位の本丸」であって、それをずっと続けてきた人だから。その信用度って、限りなくディズニーランドに近いものを感じます。
昔、音楽シーンが変わった瞬間って、業界のインサイドからではなく、アウトサイドから来るものが爆発した時だと思うんです。ザ・ブルーハーツとかBOØWYとか。今の音楽業界にはそういう外圧が必要なんだと思います。
 ヴィジュアル系とかはそういうものに干渉しない、独自のシーンを形成しているので、顧客へのサービスに対する徹底を考えつくしているんです。
 ただ、そこで従属してしまう人たちも、シーンが出来上がっているからこそ多いです。かつ、シーンが飽和状態で。ヴィジュアル系シーンを真面目に分析すると、ライブの音像が完全なドンシャリなんですよ。低音と高音しかなくて、中音域の音が出ていない。でも、各々のスキルは低いかって言われると、全く違って。むしろ彼らのスキルは高いし、ミュージシャンシップもある。じゃあなぜそうするんでしょうか?高い音圧の「ドーン」「シャーン」があるだけで、お客さんは「ヤバい」と思うからなんです。だから「そんなことどうでもいい」って現場になってるんですよ。そりゃ生演奏やってる必要ないって、ゴールデンボンバーも出てきますよね(笑)。
 そういうアイデアが許されたのも、ヴィジュアル系ならではなのかなとも思うし。だから音楽性もクソもないと言ったら旧来のヴィジュアル系ファンから怒られたんですけど(笑)。
 大事にしているものもありつつ、それよりも優先しているものがあるから、ゴールデンボンバーみたいな独自の進化を遂げていくんですけど、「ヴィジュアル系」ってそういう進化を遂げてきた分、音楽ジャンルというより、一つのビジネスモデルな気がするんです。だから、音楽的な隙間はまだあるはずなんですよ。そこが面白くならないかなと思いますね。
(取材・文=中村拓海)
http://realsound.jp/2014/04/j-pop-2_2.html
http://realsound.jp/2014/04/j-pop-2_3.html

マキタスポーツさんの本!買ってしまいそう
■リリース情報
『すべてのJ-POPはパクリである (~現代ポップス論考)』(扶桑社)
発売:1月29日
価格:1200円+税
<収録内容>
第1章 ヒット曲の法則
・ヒット曲を生み出す時代背景
・カノン進行は一発屋を生む?
……など
第2章 なぜCDが売れなくなったのか?
・ファッション化する音楽
・AKB48の曲がヒットする2つの理由
・ももクロのジャンクさは確信犯
・ジャニーズという「ジャンルのすごさ」
・ビジュアル系をビジュアル系足らしめる3要素
……など
第3章 モノマネから発するオリジナリティー
・作詞作曲モノマネはオリジナルなものを生み出す
・オリジネイタータイプとフォロワータイプ
……など
第4章 日本のポップスはすべてノベルティー・ソングだ
・アーティストの非常に「柔らかい部分」
・「ノベルティー・ソング」とは何か
・「人格/規格」という見立てでアーティストの秘密がわかる
・パクリ論争などバカバカしい
……など

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